特産品等がもらえる自治体も多いことから最近メディアでも取り上げられ、実際に寄付されている方も増えているこの制度。興味を持たれる方も増えているのではないでしょうか。
ふるさと納税って何? ~ふるさと納税の仕組み~
ふるさと納税は都道府県・市区町村に対する寄付金のことです。寄付金のうち、2,000円を超える部分について、一定限度額まで、所得税と住民税と併せて原則として全額が控除されます。
①ふるさと納税のメリットは?
「ふるさと」「納税」という言葉から、まだまだ誤解されている方がたくさんいらっしゃるようですが、「ふるさと納税」とは一言でいうと
「好きな自治体にお金を寄付をすると、税金が控除される仕組み」 です。
税金から控除される限度額がありますが、その範囲内でも範囲外でももちろん寄付をすることができます。
ふるさと納税をすると特産品をお礼として頂けることが多く、限度額の範囲内で寄付をすると寄付をした金額から減税額を引いた金額(実際の負担額)より価値の高い特産品を頂けるという訳です。
また、自分の意思をもって納税できるというのも大きなメリットだといえます。
今日、あなたがスーパーで買い物をした時に支払った消費税、いつどんな目的で使われるのかわかりますか?
ふるさと納税は寄付する自治体だけではなく、その使い道まで指定することができるので、自分の意思をそのまま税金の使い道に反映させることができるのです。
②ふるさと納税の仕組みと流れ~所得税は所得控除、住民税は税額控除~
多くの会社員は年末調整により、その年の所得税の精算が終わりますが、ふるさと納税の控除を受ける方は、確定申告が必要になります。
平成26年中にふるさと納税をして、確定申告にて納税金額を申告すると、まず寄付金総額から2,000円を引いた金額が所得控除されます。
これにより、所得に基づき計算される平成26年の所得税額が減ります。所得税はこの時点ですでに納めた税金ですので、還付となります。
住民税についてはまず、寄付金から2,000円を引いた金額×10%が税額控除されます。
(基本控除)
そしてこの所得控除と住民税基本控除で控除しきれなかった寄付金額を住民税1割を限度で全額税額控除されます。住民税の支払は翌年の平成27年になりますので、これから支払う分が減額されるという訳です。
所得税の還付のようにキャッシュバックではないことにご注意下さい。
寄付すればしただけ、絶対にお得なの?
年収・寄付金額・家族構成やその他の要件によって自己負担額や税の軽減額は違います。
一度ご自分の税金控除額を調べて頂くと、寄付金総額の目安になると思います。
詳細は、各市町村HP等でご覧ください。
地域から、税金の使い道から、特産品の中から自治体を選んだりと、いろいろな選択肢があります。いろいろ調べることで、今まで知らなかった町と縁ができるかもしれません。