最新税務知識

クラウド会計ソフトへの取り組みについて

当事務所では1年半程前からクラウド会計ソフトの対応を始めました。

当事務所において現在メインで利用しているクラウド会計ソフトは、「MFクラウド会計」「MFクラウド確定申告」というソフトです。

 

クラウド会計ソフトの利点は、

①インターネット環境が整っていれば、いつでもどこでも会計業務ができる。

②銀行やクレジットカードの明細データを自動取得し仕訳を生成し、勘定科目を学習し、自動で適当な勘定科目を覚えてくれるようになり、ほぼ自動で会計帳簿が作成される。

POSをはじめ様々なサービスと連携を図ることができる。 

つまり会計業務が手間なしとなり、今までより業務が効率化されるという事です。

 

クラウド会計ソフトのベンダーは、いとも簡単に既存の会計ソフトから切り替えられると言いますが、実際、お客様自身でソフトを切り替え、きちんと運用までされるようになるには、かなりの労力が必要かと思われます。

そこで、当事務所でクラウド会計の導入サポートをしている中でのポイントを紹介します。

 

(1)現状の経理ルーティンの見直しとルール作成

例えば、インターネットバンキングを利用しているが、総合振込機能を使って支払処理をしている場合、総合振込データの明細を取得できないケースがあります。結果、明細毎手動で振り分けしなければならなくなってしまいます。対処法としては総合振込を使わず1件ずつ振込処理を行うこと等があげられます。

クラウド会計ソフトの利用で効率化する為に、それに合わせてひと手間かける、業務ルーティンを変化していく事も必要になります。

 

(2)連携サービスのピックアップ

クラウド会計ソフトへ連携できるサービスとして、銀行・カード・電子マネー・通販(アスクル・アマゾン等)・POS・請求支払・給与等があります。

各々の取引について、どの時点で経理するかという事をきちんと決め、また、すべてを連携して自動化することが必ずしも全体の効率化になるとは限らないので、連携できるサービスを知った上で、一部については手動で仕訳を入力するという事も必要かと思います。

 

この様に、ただシステムを切替えただけでは、クラウド会計ソフトのメリットを享受できるわけではありません。「論語とそろばん」と言うように、「いいシステムには実務の経験値」ではないですが、業務効率化としてのクラウド会計ソフトの導入をご検討の際には是非、当事務所へご相談頂ければと思っております。

2017年10月27日

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