2019年10月に行われた消費税増税に合わせてスタートした「キャッシュレス・消費還元事業」が2020年6月で終了し、消費の活性化による景気回復やキャッシュレス決済の普及、マイナンバーカードの普及等の追加消費活性化施策として国によるマイナンバーカードを利用したポイント還元事業(マイナポイント事業)が始まります。
マイナポイントは国から直接もらうのではなく、電子マネーやクレジットカードなどの各キャッシュレス決済事業者を通じて付与され、キャッシュレス決済サービスを利用、もしくはチャージすることで、利用金額の25%をプレミアムポイントとしてもらうことができます。
ただし、期間中のプレミアムポイントの上限が5,000円となりますので、20,000円以上利用してもそれ以上ポイントが付与されることはありません。
マイナポイントを利用するためには、次の5つステップが必要になります。
1.マイナンバーカードの取得
まずマイナンバーカードを取得していないとマイナポイントはもらえませんので、まだお持ちでない方は申請が必要になります。申請は難しくはありませんが、申請から発行まで約1ヶ月かかります。また申請も混み合うことが予想されますので、早めの申請をお勧め致します。
※個人番号の通知カードでは、マイナポイントは申込できません。
2.マイナポイントの予約
マイナポイントをもらう為には、事前に予約することが必要です。すでに予約は受付中です。マイナンバーカードが届きましたら早めの予約がお勧めです。というのも、このマイナポイントは国が予算を決めているので予約者が上限に達した場合、予約を締め切る可能性があるためです。
マイナポイントの予約には、マイキーIDの発行が必要になります。マイキーIDの発行はスマートフォンまたはパソコンから行います。パソコンで行う場合はICカードリーダーが必要になります。また、どちらもご利用になれない方は各自治体の窓口でも行えるようです。スマートフォンで行う場合は、「マイナポイント」(Androidの場合「JPKI利用者ソフト」)のアプリをインストールして行います。
※マイナンバーカードの4桁の暗証番号が必要になりますので、事前に確認しておくとスムーズです。
3.マイナポイントの申込2020年7月~
マイナポイントは1つの決済サービスしか選択できません。あらかじめどこにポイントを付与するか考えておきましょう。
4.マイナポイントの付与2020年9月~
マイナポイントの申込は7月からですが、実際にポイントが付与されるのは9月~来年の3月31日までとなります。そのためマイナポイントの申込をしたからといって7月、8月に決済サービスを利用してもマイナポイントは付与されませんのでご注意ください。付与されるタイミングも決済と同時~翌々月までと決済サービスごとに異なっておりますので確認が必要になります。
5.マイナポイントの利用2020年9月~
そして、マイナポイントでお買い物ができるのも9月からになります。有効期限につきましては選択いただいた決済サービスの通常のポイントと同じですので、急いで使わなくても問題はないと思われます。
以上、5つのステップを踏んでいただくとマイナポイントをご利用いただくことができます。少々面倒にも思いますが、25%という高い還元率や、ご家族が多ければそれぞれに5,000円までポイントがもらえるためメリットは大きいと思います。
また、お子様の分のマイナポイントの申込もできます。15歳未満の未成年者については、法定代理人が行うことができます。法定代理人が手続きをする際には原則として本人同席で行ってください。また、未成年者のマイナポイントを付与する決済サービスですが、法定代理人の決済サービスを付与対象として申込することができます。
※同じ決済サービスに複数人のマイナポイントを合算して付与することができないため、法定代理人名義の異なる決済サービスをご準備いただく必要があります。
注意点
今回マイナンバーカードが必要になるのは、上記のステップ2.マイナポイントの予約の時だけになります。実際にお買い物する際にはマイナンバーカードは必要ありませんので、不用意に持ち出さないようにして下さい。