最新税務知識

「現金」の管理

経理の毎日行う業務として現金管理があります。現金は動きの記録を残していかないと履歴がわかりません。このため不正や事故が起こりやすいのです。税務調査においてもほぼ調査される項目です。現金商売の会社の場合、事前通知なしにある日突然税務調査にやってきます。合っていないと、売上を抜いていないか、私用のものを会社の経費にしていないかなど疑われます。自分、会社を守るためにも記帳は必要です。現金商売の場合、基本的に毎日の現金売上を日毎に預金へ入金するとよいでしょう。資金的に余裕がない場合でも売上から支払を差引いた残高を日毎に預金へ入金するとよいでしょう。

日々の現金出納帳の残高と手許の現金を合わせていくことは経理の主要な業務です。いつのまにか、手許の現金は残っていないのに、現金出納帳の残高が高額な金額になってしまった、というようなことがないようにまず会社の現金と個人の現金のお財布はきっちり分け、毎日しっかりと管理しましょう。

 

■現金として扱われるもの

通貨、外国通貨、他人振出の小切手、郵便為替証書、株式配当金領収書、国庫金送金通知書、期限の到来した公社債

 

■毎日行う業務

①取引を「伝票」に起票する

昨今は伝票レスで経理などとも言われていますが、取引があった場合にまず伝票に起票することから始めます。

「入金伝票」  会社に現金の入金があったときに起票する伝票です。直接現金で売上などを受け取ったり、預金を引出して、現金又は小口現金としたときに使用します。

 

「出金伝票」  会社に現金の出金があったときに起票する伝票です。現金又は小口現金から支払ったとき領収書の金額を記入したり、現金を預金へ預入したときに使用します。

交通機関の料金やお香典など領収証がもらえないものについては、「経費証明書」「支払証明書」などの書類を作成すれば領収証の代用とすることができます。

 

②「現金出納帳」を日々つける

「入金伝票」「出金伝票」をもとに現金出納帳をつけます。帳簿の残高、収入、支払から計算してその日の現金残高を記載します

 

③「実際の現金残高」を数える

実際の現金残高は毎日、出納事務閉鎖後に金種表を作成して確認します。

 

④「現金実査」をする

現金の帳簿残高と実際残高を突合します。違っている場合はその原因を探らなければなりません。

 

⑤整理と保管

経費処理が終わった領収証は日付順にスクラップブックに貼り、取引先からの請求書はファイルに綴じるなどルールを決めて保管しましょう。

2018年07月02日

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