平野農園

今回は、長泉町でブルーベリー狩り農園を営んでいる「平野農園」様にお邪魔してきました！

今年のブルーベリー狩りのシーズンは終了しましたが、ブルーベリーの苗の育成、トマトの栽培、晩白柚・シークワーサー等の柑橘類の栽培、蜂蜜作りなどなど･･･毎日お忙しい社長様にお時間をいただき、お話をお伺いすることができました。

ブルーベリー狩り農園

「平野農園」といえば、まずは何といってもブルーベリー！

6月上旬から8月中旬の期間、時間無制限・食べ放題のブルーベリー狩りを楽しむことができます。

ブルーベリーといってもその種類は実に様々です。

大きくはハイブッシュ系とラビットアイ系に分かれ、ハイブッシュ系はさらに北国（寒冷地）栽培向きのノーザンハイブッシュ系と温暖地（南国）栽培向きのサザンハイブッシュ系に分かれます。

またラビットアイ系は温暖地（南国）に元々自生していた野生種の品種改良が進められたものとされています。

それぞれの系統の中には300種以上あり、平野農園ではその内7～10種のブルーベリーを育てています。

ブルーベリー狩りは6月中旬から8月中旬までとなりますが、シーズン前半の6月～7月がハイブッシュ系、7月～8月がラビットアイ系の収穫期となっています。時期によって違った種類のブルーベリーが味わえるのも楽しみです。

また栽培方法にもこだわり、「ど根性栽培」と「溶液栽培」の両方の栽培方法を行っています。

「ど根性栽培」とは、肥料をあげたり水をあげたり人工的に甘やかして育てるのではなく、水やりもしない、硫黄で酸性を維持して糖度を上げる、地に根を張らせブルーベリー自身の力で育てる方法です。

一方「溶液栽培」とは、地面に直接植えるのではなく、土も使わず鉢を並べて樹脂に植える栽培方法です。水も肥料も機械が自動的に供給してくれます。こちらはブルーベリーが地面に直接植えられているわけではないので、ベビーカーや車いす、ヒールを履いている方も楽しめるようになっており、最近主流になっている栽培方法です。

ど根性栽培の農園

猿の被害を防ぐため電気柵が張られています。

溶液栽培

また、平野農園ではブルーベリー狩りだけではなく、ブルーベリーの苗木の販売も行っています。春は花を、夏は果実を、秋は紅葉を楽しめるブルーベリーがご家庭でも育てられるということで、苗木を求めるお客様も多くいらっしゃいます。

さらに！平野農園のブルーベリーはたくさんのケーキ屋さんにも納品されています。社長様はとにかく品質（味・見た目）を守ることを大切にされており、厳選したブルーベリーを出荷できるよう細心の注意を払われています。一言に収穫といっても、ブルーベリーは採った瞬間が全て！採る技術や経験は簡単には身に付かないからこそ難しい作業です。もちろん出荷されなかったブルーベリーは、ジャムにしたり、アイスのトッピングにしたり大切に使われています。

ブルーベリー以外にも！！

ブルーベリー狩りのシーズンが終わってしまった今でも平野農園には楽しみがいっぱい！

なんと農園直営のカフェがあるのです。カフェはオールシーズン営業されていて、アイスクリームやジャムソーダ、パフェやフレンチトーストなどもいただくことができます。

平野農園ではブルーベリーだけではなく、南高梅、文旦、晩白柚、シークワーサー、かぼす、金柑、キウイフルーツまで栽培されており、さらには養蜂もされていて蜂蜜も自家製です。自家製の材料を使ったフレッシュなデザートをいただけるのが魅力です。また園内には椅子やテーブルがあちこちに設置されていますので、外でいただくのもこれからの時期にはお勧めです。

またカフェ内ではジャムや蜂蜜の販売もされています。ブルーベリージャムは特に大人気！すぐ完売してしまうので出会えたらラッキーですよ！

これからの展望

元々観光農園がやりたかったという社長様。

ブルーベリー狩りのシーズンが終われば今度はフルーツトマト狩り、さらにゆくゆくはプチヴェール狩りをやりたいとおっしゃっていました。

基本は何でも手作り。看板も、ブランコも、社長自ら作ります。

実際に農園に伺って思ったことはとにかく手間ひまがかかるということ。抜いても抜いても生えてきてしまう雑草との闘い、ブルーベリーの実や木を荒らしてしまう猿との闘い、収穫もあり、栽培もあり、カフェの営業もあり、休みの日には地域のイベントに出店されたりと大忙しです。その大変な忙しさを乗り越える原動力はお客様に喜んでいただくこと。ブチヴェール狩りもそうですが、次は社長様がどんなことをやって下さるのかとても楽しみです。